費用の比較
フリマは儲かる?|売上の目安と赤字にしない出店料の考え方
「フリマは儲かるのか」は、出店を考える人がまず気になるところです。結論から言うと、売る物と出店料、会場の客層の組み合わせで、大きく変わります。大切なのは、出店する前に「いくら売れたら赤字にならないか」を自分で計算しておくことです。
手元に残るお金の計算式
フリマで手元に残るお金は、「売上 −(出店料 + 交通費・駐車代 + 準備にかかった費用)」で考えます。準備の費用には、値札やビニール袋、釣り銭用の両替手数料、ラックやシートを新しく買った場合の代金などが入ります。
たとえば、出店料2,000円、ガソリン代と駐車代で800円、袋や値札で300円かかった場合、費用の合計は3,100円です。この場合、売上が3,100円を超えたところから、ようやく手元にお金が残り始めます。この「費用の合計」を、出店前に一度書き出しておくことが大切です。
家族や友人と2人で出店する場合は、昼食代や飲み物代も見落としがちな費用です。目的が「家の不用品を片付けること」なのか「お小遣いを得ること」なのかによって、どこまでを費用として数えるかを決めておくと、終わったあとの満足度もはっきりします。
- 出店料(区画数・出店形態による違いも確認)
- 交通費・ガソリン代・駐車代
- 値札・袋・テープなどの消耗品
- 新しく買ったラック・シートなどの道具
- 昼食・飲み物
赤字にならない売上を、商品の数に置き換える
費用の合計が分かったら、それを商品の平均価格で割ってみます。たとえば費用が3,100円で、並べる商品の多くが300円前後なら、約11点売れれば赤字を避けられる計算になります。100円の商品が中心なら、31点が必要です。
この数字を見ると、「100円の物ばかりを大量に並べる」よりも、「300円〜1,000円で売れる物をいくつか混ぜる」方が、少ない販売数で費用を回収しやすいことが分かります。ブランドの衣類や、状態のよいおもちゃ、使っていない贈答品などは、価格をつけやすい商品です。
反対に、手間をかけて並べても数十円にしかならない物は、思い切って「ご自由にどうぞ」の箱にまとめる、または出品しないという判断もあります。限られた区画の広さを、どの商品に使うかを考えることが、売上を左右します。
出店料が高い会場・安い会場の見分け方
出店料は、1,000円台から数千円まで会場によって幅があります。安い会場が必ずしも得とは限りません。来場者が多く、客層が自分の商品に合っている会場なら、出店料が高くても売上で十分に取り戻せることがあります。
比べるときは、出店料の金額だけでなく、区画の広さ、車を横付けできるか、開催時間の長さ、来場者の多さを合わせて見ます。たとえば、出店料が同じでも、開催時間が3時間の会場と6時間の会場では、売るチャンスが倍違います。
同じ主催者が定期的に開いている会場は、毎回の来場者数が安定していることが多く、2回目以降は売れやすい商品の見当もつきます。初めての出店では、定期開催の会場から選ぶと、売上の見通しを立てやすくなります。
売上を伸ばす3つのポイント
1つ目は、値付けを事前に済ませておくことです。当日に値札を書きながら売ると、接客が止まり、売るチャンスを逃します。「この箱は全部100円」のようにまとめて値段を決める方法も、準備の時間を減らせます。
2つ目は、売れ筋の商品を目立つ位置に置くことです。区画の手前、通路に近い場所は、来場者がいちばん目にする場所です。状態のよい物や、季節に合った物をそこに置き、価格の高い物は手に取って見てもらえる高さに並べます。
3つ目は、終わりの時間帯の値下げを計画しておくことです。撤収の1時間前ごろから「表示価格から半額」などとすると、持ち帰る荷物を減らせます。最初から安くしすぎず、時間とともに値段を下げていく流れを決めておくと、売上と荷物の量のバランスが取れます。
「儲け」以外の目的も考えておく
実際には、フリマの売上だけで大きな利益を出すのは簡単ではありません。それでも多くの人が出店を続けるのは、家の不用品が片付く、まだ使える物が次の人の手に渡る、来場者との会話が楽しい、といったお金以外のよさがあるからです。
「家の片付けが目的」なら、売上が費用と同じくらいでも、大型ゴミとして捨てる手間と費用が減った分だけ得をしています。「お小遣いを得たい」なら、商品選びと値付けにもう少し時間をかけ、売れやすい会場を選ぶことが近道です。
目的がはっきりしていると、終わったあとに「今日はうまくいった」と判断しやすくなります。次の出店に向けて、売れた物と売れなかった物、その日の天気や客層をメモしておくと、回を重ねるごとに売上の見通しが正確になっていきます。
よくある質問
Q. 初めての出店で、どのくらい売れますか。A. 会場の来場者数、商品の種類と量、天気によって大きく変わるため、一概には言えません。初回は売上を少なめに見積もり、出店料などの費用を回収できるかを基準に考えると、がっかりせずに済みます。
Q. 出店料が高い会場と安い会場、どちらを選ぶべきですか。A. 出店料だけでなく、来場者の多さ、客層、開催時間、区画の広さを合わせて比べます。出店料が高くても、来場者が多く客層が商品に合っていれば、安い会場より手元に残るお金が多くなることもあります。
Q. 値下げ交渉には応じた方がよいですか。A. フリマでは値下げ交渉もやり取りの楽しみのひとつです。最初から「ここまでなら下げてよい」という下限を決めておくと、迷わずに対応できます。終了間際は、持ち帰る荷物を減らすために、思い切って下げるのも一つの方法です。
Q. フリマの売上に税金はかかりますか。A. 家庭の不用品を売った程度であれば、通常は税金の心配はいりません。ただし、仕入れた物を継続的に売るなど、利益を得ることを目的に出店を続ける場合は、申告が必要になることがあります。気になる場合は税務署などに相談します。
会場ごとにルールは異なります。申込前と開催前に、主催者が公開する最新の募集要項をご確認ください。